挑戦者となる前王者吉田美代(33=三迫)が王座返り咲きに成功した。昨年12月の初対決で負傷判定負けを喫していた王者奥田朋子(38=ミツキ)に挑み、2-1の判定勝ちを収めた。

「昨年負けて、いろいろ重圧もありましたが、三迫ジムのおかげや、王者でなくても応援してくださる人がいて、またこうやってここに立てています」と感謝の言葉を口にした。

約6カ月ぶりの即再戦となった2度目の対決は長身の奥田の連打や右アッパーに対し、吉田は接近戦に持ち込んだ。前半こそペースを握れずにいたが、6回以降は間合いを詰め、突進して連打で攻め込んだ。競り合いの展開を制し、何とかベルトを奪い返した吉田は現役引退や階級変更なども考えた時期もあっただけに、世界王座を手中にして感極まった表情。「まだまだやってきたことが出せないですが…。本当に日々少しずつ三迫ジムの仲間とともに頑張りたい」と決意を新たにしていた。