WWEの「キング」中邑真輔(41)が有観客ツアー初日のメインイベントで躍動した。

コロナ禍後、本格的なツアー開始となった同日のスマックダウン大会で、18日(日本時間19日)に迫るPPV大会マネー・イン・ザ・バンク(MITB)男子ラダー戦の前哨戦としてケビン・オーエンズ、ビックE、セス・ロリンズとの4WAYマッチに出場した。

エプロンからの飛び膝蹴り、ビックEと連係したスーパープレックスをオーエンズに成功させた中邑は、ビックEにかかと落とし、セス・ロリンズにランニング・ニーをたたき込んだ。さらにオーエンズに対し、スピンキックやリバース・パワースラムと連続攻撃を仕掛けた。見せ場と演出し、とどめのキンシャサを狙ったところで、ビックEのビック・エンディングを浴びてしまった。ロリンズのカットでピンチを逃れたが、場外ではオーエンズのラダートップからのダイビング・エルボーを解説席上でたたき込まれて勝敗に絡むことはできなかった。試合はロリンズがビックEをカーブ・ストンプで沈めて勝利。本番さながらにラダーを登り、天井につり下げられたブリーフケースを掲げて勝ち誇った。

前哨戦で勝利こそ逃した中邑だが、2日後の本番でフリーフケースをゲットできれば最高位王座への挑戦権を手にできる。キングの王冠に続き、王座挑戦権利書入りブリーフケースを狙う上で、ライバルたちの調子を見極めるには良い予行演習になったに違いない。

中邑が17年以来4年ぶりに出場するMITBラダー戦にはロリンズ、オーエンズ、ビックE、ロウ所属のドリュー・マッキンタイア、リドル、リコシェ、ジョン・モリソンの計8選手が顔をそろえた。