日本スーパーバンタム級王者古橋岳也(33=川崎新田)が、3回TKOで初防衛に成功した。同級6位花森成吾(23=JBスポーツ)から初回にダウンを奪い、3回に連打を浴びせるとレフェリーがストップ。3回1分12秒TKO勝ちを収めた。

初回から打ち合いとなったが、古橋が右フックをテンプルに当て、ぐらつかせた。さらに右ストレートを打ち込んでダウンを奪った。「きれいに決まって、自分でもびっくりした」という、鮮やかな先制パンチとなった。花森は立ち上がってきたが、2回以降も攻勢を緩めず。3回にロープに追い込んでの連打でストップ勝ちした。

古橋は1月に3度目の挑戦で王座を獲得した。「防衛してこそ王者と思っていた。圧勝するといいながらもプレッシャーもあった。ホッとしてます」と笑みを見せた。

この試合から笹トレーナーとコンビを組み、2、3回と連続した攻撃を強化。「まだ進化の途中も練習も楽しかった」と振り返る。その成果を発揮し「練習していたKOパンチ」と自慢した。ただし、笹トレーナーからは「上出来も10点満点で3点。上に行くには防御を」と合格点はもらえなかった。

次戦は来春のチャンピオンカーニバルで、最強挑戦者決定戦の勝者と指名試合となる予定だ。「日本王座は世界の次に価値あると思っている。どんどん価値を高めていきたい」と話した。