元プロレスラーの「格闘王」前田日明氏(62)が新型コロナウイルスに感染していたことを明かした。9日に自らのユーチューブチャンネル「前田日明チャンネル」を更新し「長い間、いろいろとご心配をおかけしました。コロナに感染をいたしました」と8月に感染していたことを報告した。ワクチンは未接種だったそうだ。

「身近にいた方からコロナ感染したので注意してくれ」と言われた後、即座に体温を測ると36・8度で無症状だったという。しかし翌日に40・9度まで上昇。その後も40度前後の熱が続き、解熱剤を飲んでも38度台だったそうだ。常備していた検査キットが抗体検査だったこともあり、陰性と出ていた。自宅療養を続けていたものの「全身の倦怠(けんたい)感、重い肝臓病にかかったような虚脱感、脱力感で体に力が入らなかった。痛くない関節がないぐらいだった。自宅のトイレに行く距離でも息切れしてしまう」と重症化したために往診サービスを依頼。玄関でPCR検査を受けて陽性が判明したという。

もともと前田氏は狭心症など2つの持病があった。自宅療養のため、持病の薬がなくなり「何とも言えない心臓の違和感と脈を測ると不整脈が出てきてまずかった」。自宅療養で乗り切れず、最後は派遣された救急車で入院したという。

精密検査で左肺は肺炎状態と診断され「早い時で1日、遅い人で3日で酸素吸入で陥っていたかもしれないと言われていた」と明かした。その後、運良く受けることができた抗体カクテル療法で、2日後には36度後半まで熱が下がった。その後も精密検査で3~4日ほど入院を続けていた。さらに退院後の後遺症でぜんそくのようなせきが止まらず、全身の倦怠感も続いて8月いっぱいは療養生活を続けてきた。

前田氏は「実感として思うので両方は肺炎になり、酸素不足になると倦怠感で動けなくなる。動いたら倒れて動けなくなってお亡くなりになったのではないかと。コロナは非常に面倒でまずいというかヤバイ病気ですね」と壮絶な闘病を生活を振り返った。療養生活では、滋養強壮の漢方薬の効果があったとし「漢方薬が全体のバランスを上げていくのが効果があるようだった」とした。

9月1日からはトレーニングが再開できるまでになったという前田氏だが「体は本調子ではないです。このデルタ株は強毒化している。イソジン(うがい薬)を使ったうがいをした方がいいと思います。60歳を過ぎた方は危ない。夏風邪とはインフルエンザとは全然ちがいます。みなさんもコロナには気をつけてください」と感染予防を訴えていた。