WBC世界ライトフライ級王者寺地拳四朗(29=BMB)が13日、9度目の防衛戦に向けて東京都内の三迫ジムでオンラインでの公開練習と会見に臨んだ。22日に京都市体育館で同級1位矢吹正道(29=緑)と対戦する。

当初は10日に予定されていたが、8月26日に王者の寺地に新型コロナウイルス感染症の陽性反応が判明し延期となった。6日から練習を再開したばかりだが、寺地は「仕上がりはすごくいいですね。休んだ分の感覚もすぐに戻った。(自信は)変わらない。勝つことしか考えていない」と不安を一蹴した。

最高で37・5度の微熱が続いた状態で、以外は無症状と説明。隔離期間中は自宅内でトレーニングはせず、動画などを見て「ゆっくりしていた」という。指導する三迫ジムの加藤トレーナーは「コロナになる前にボクシングは作れていた。復帰してからは、それを思い出す期間。いい感じで疲れが抜けて、動きには影響もない。減量もいつものペースです」と断言した。

挑戦者の矢吹に対して王者は「実力的には僕が上。勝つことしか考えられない」とキッパリ。コロナの影響など皆無だったことは、リング上で証明する。【実藤健一】