プロレスリング・ノアのGHCヘビー級王者、丸藤正道(41)が、レジェンドたちへの感謝の思いをリング上で表現した。

日本プロレス殿堂会の初となるプロレス興行に、ノアの代表として参戦。「レジェンドの方を崇拝する大会に出させてもらって光栄。偉大な先輩たちがいて、今の自分たちがある」と語った。

試合では宮脇と組み、岡田、矢野と対戦。矢野のエルボーはすべて受け止めた上で、強烈な逆水平を浴びせ、大きなうなり声を上げて迫ってくる岡田を場外で鉄柵に投げつけた。最後は宮脇の3カウントをきっちりアシスト。GHCヘビー級王者の貫禄を見せつけた。ノアの若手3人に「先輩たちのプロレスをしっかり見て学び、今後のプロレス界を背負っていって欲しい」と期待した。

丸藤は98年の全日本入団後、00年に故・三沢光晴さんを中心として新設されたノアに移籍。20年間団体を支え、厳しい時代もリングに上がり続けてきた。現在では副社長も務める丸藤にとって、プロレスを後世に伝えていきたという思いはレジェンドたちと同じだ。「またこういう機会があったら参加したい」。デビュー23年を迎えた丸藤は、ノアを引っ張り、若手を成長させながら、自らはレジェンドへと近づいていく。