残り2試合、希望を持って試合に挑む。来春ボクシングに転向する那須川天心(22=TARGET/Cygames)が24日、RISE横浜大会の一夜明け会見に出席し、残り2戦となったキックボクシングの試合について、思いを語った。

那須川の次戦は大みそかのRIZIN、最後の試合は来春のRISE大会が予定されている。相手は決まっていないが「あと2試合、相手どうこうではないと思う。今のRISEは僕が出ることでフォーカスされるし、その試合で他の成長段階の選手たちが活躍して、自分を出してほしい。そうなれば、僕がいなくてもRIZINのようにもっと盛り上がると思う」と語った。大会を盛り上げたい一心で、先頭に立って引っ張ってきた。最後は周りの選手の熱い戦いを期待し、自身はお世話になった団体への恩返しの思いも込めて、リングに立つ。

リング外での活動も積極的に行ってきた。2月の志朗戦前には制限していたバラエティ番組にも積極的に出演し、身体能力の高さを披露。21日には歌手デビューも果たした。「レコーディングは新鮮だったし、短かったが、すごく濃厚な時間だった。いい人生送っているなと」と目を細めた。「YAZAWA」のすごさも実感。自身の入場曲にも使用している歌手・矢沢永吉に「改めてリスペクトした。あの年になっても『YAZAWA』として生き続けているのは素晴らしいなと。入場曲はこれからも変えない」と語った。

大きなテーマに「挑戦」を掲げる。45戦無敗ながら、毎試合常に新たな技や、戦い方を研究。RISE伊藤代表は「毎回違うスタイルでとても器用だなと。今回もまた違う領域に行った感じ」と語った。芸能活動もボクシング挑戦も迷いはない。「覚悟は決まっている。まだキックをやりたいという気持ちはない」と話す那須川。残り2試合も新しいことにチャレンジし、相手もファンも驚く姿でリングに登場する。【松熊洋介】