BブロックのIWGP USヘビー級王者棚橋弘至(44)が、後藤洋央紀(42)を下し、初勝利を挙げた。終盤の2度目のハイフライフローをかわされ、劣勢となったが、GTRを狙った後藤を切り返しての首固めで逆転の3カウントを奪った。後藤は開幕2連敗となった。

棚橋は逆転での初勝利に「よし、まず1勝」とホッとした表情で語った。後藤と対戦する時はいつも、07年11月のIWGPヘビー級選手権を思い出すという。当時の新日本は低迷の時代で、テキサスクローバーホールドで勝利した後藤との一戦は「復活ののろしを上げた試合だった」と語る。常に100%で試合に臨むエースは「この期間中もみんなに希望を見せられる試合が出てくると思う」と自らの今後に期待した。

次戦は29日、タマ・トンガと対戦する。初戦で敗れたオカダは、この日連勝を決めた。絶好調どころか、さらに調子を上げているオカダに引き離されるわけにはいかない。「追走するには1敗でしがみついて行くしかない」と気を引き締めた。エースの快進撃がここから始まる。【松熊洋介】