故郷の米コロンバスに凱旋(がいせん)した「小悪魔」アレクサ・ブリス(30)が、ロウ女子王者シャーロット・フレアー(35)に屈辱の黒星を喫した。

完全ホームでロウ女子王座に挑戦したものの、ナチュラル・セレクションでマットにたたきつけられ、11分25秒、フォール負け。さらに友達の人形リリーまで引き裂かれてしまった。

体格的に劣るブリスだが、ハリケーン・ラナやドロップキックでフレアーと白熱の攻防を展開。フレアーの月面水爆、ブリスのサンセットボムからツイステッドブリスと両者の大技も飛び出した。フレアーにコーナーにいたリリーを放り投げられると動揺。王者のビッグブーツを浴びた後、ナチュラル・セレクションでマットにたたきつけられて撃沈した。

試合後、フレアーに「バカな人形」とののしられてリリーを引き裂かれたブリスは怒りに任せて襲いかかったが、解説席に投げつけられて大ダメージを負った。何とかリングに戻って引き裂かれたリリーのかけらを拾い集めると悲鳴をあげた。観衆から「ありがとう、リリー」のコールがわき起こる中、ボロボロになったリリーの残骸を抱きしめながらリングを立ち去っていた。