一気にスター街道を駆け上がる。総合格闘技のRIZIN31大会(10月24日、ぴあアリーナMM)メインイベントで、フェザー級王者斎藤裕(34=パラエストラ小岩)に挑戦する牛久絢太郎(26=K-Clann)が11日、オンラインで練習を公開。打撃や寝技を披露し「順調に仕上がっています」と力を込めた。

DEEPフェザー級王者の牛久は、今大会がRIZIN初参戦。タイトル奪取に期待がかかるが「まさかいきなりタイトルマッチというのはびっくりだった」と率直な感想を口にする。「でも、そこは意識しないようにしたい。まずは斎藤選手との戦いを楽しみたいです」と初々しい表情で話した。

牛久にとって、王者斎藤は「間違いなく日本のトップファイター。食らい付いていきたいという思いがありました」と、かねてから尊敬する相手。SNSなどで早くから熱意を見せていたことが榊原信行CEOの目に留まり、今回の対戦が実現した。「格闘家人生全てをかけてぶち壊しにいきます」と闘志は十分だ。

12年にパンクラスでプロデビュー。20年9月に弥益ドミネーター聡志を破り、DEEPフェザー級王者になった。今年7月には中村大介を破り初防衛。今度はRIZINで「僕の強さを証明する」。

普段は、映画観賞やツーリングが好きな「普通の20代」。だが、「(試合では)ゾンビかよって思われるスタミナのすごさを見て欲しい」と目を光らせる。8歳年上の王者へ、何度でも食らい付いてみせる。【勝部晃多】