K-1フェザー級王者椿原龍矢(22=月心会チーム侍)が12月4日、エディオンアリーナ大阪で軍司泰斗(22=K-1ジム総本部チームペガサス)の挑戦を受ける。「K-1 WORLD GP 2021」(日刊スポーツ新聞社後援)で初防衛戦を行うもので、主催のK-1実行委員会が11日、都内で発表した。

椿原は2017年のK-1甲子園55キロ王者。今年3月21日に2-1の延長判定で、江川優生(23)からK-1のベルトを奪った。5月30日にはノンタイトルの同級スーパーファイトで玖村修平(25)に3-0で判定勝ち。今回は半年余り技を磨いてリングに立つ。

大阪・門真市出身の椿原。待望の地元凱旋(がいせん)タイトルマッチが決まり、気合を入れた。「戦国時代」と評されるK-1フェザー級だが、椿原は「僕が一番強い。戦国時代はちゃっちゃと終わらせて、天下統一する」と自信を見せた。そして、玖村戦の翌日会見で「もっとできることがあるので、次回の試合に期待していてください」と言ったことについて、「ファイトスタイルや技術もだけど、決着の付け方を見てほしい」と、成長した姿を見せることを誓った。

対する軍司は、椿原より1年早い2016年のK-1甲子園55キロ王者。17年には第2代Krushバンタム級王座を獲得した。その後、ケガで長期休養もあったが、今年3月には森坂陸、9月20日には現Krushフェザー級王者の新美貴士を下し、今回の挑戦が決まった。

リング上で動き回るスタイルが持ち味の王者に対し、軍司は「試合は見ているので対策は練ってある。どうやって打ち合いに持ち込ませるかが課題だが、しっかり仕留めたい」と万全の準備で臨む。そして、「僕の戦い方をみんなに見てもらって、僕の方がチャンピオンにふさわしいと思われたい」と話した。

同い年、K-1甲子園の王者同士のK-1頂上決戦。過去4度の対戦では2勝2敗(アマ、プロとも1勝1敗)で、今回はまさに決着戦となる。