信州の青柳兄弟が、その名前を全国にとどろかせる。全日本プロレスは18日、アジアタッグ選手権試合(31日、東京・後楽園ホール)の対戦カードを発表。長野県松本市出身の青柳優馬(25)と亮生(あつき=21)の兄弟が、GLEATから参戦している第111代王者組のT-Hawk(31)エル・リンダマン(26)に挑戦する。

兄の優馬は、17年9月に野村直矢と同タイトルを獲得し、4度防衛に成功。18年2月に自身の骨折により王座を返上して以来、3年8カ月ぶりの戴冠を目指す。他団体のGLEATに預けている王座を取り返す使命も背負うが、「よそから来ている人はアマチュアマインドの連中が多い中、チャンピオンチームは違うなと。全力で戦いたい」と相手にとって不足はない。

弟の亮生とのタッグでベルトに挑戦するのは初となる。兄が「(兄弟の絆は)あると思います。青柳兄弟を世に知らしめたい」と笑みを浮かべれば、弟は「同じ血が流れているので(タッグでの戦い方に)心配はないかな」と力を込めた。

55年に日本プロレスによって設立された日本最古のアジアタッグ王座のベルト。「僕が一番この価値を知っている。相当名誉なことだと思うので、大切にしたい」と早々に奪還を宣言。力道山やアントニオ猪木など、数々の名選手が残してきた歴史に、第35代エリック兄弟(ケビン・フォン・エリック、デビッド・フォン・エリック=1981年5月)以来となる兄弟の名を刻めるか。