ボクシング東洋太平洋バンタム級王者中嶋一輝(28=大橋)が1回KO勝ちへの意識を高めた。19日、東京・後楽園ホールで開催されるフェニックスバトル81大会(日刊スポーツ新聞社後援)で、同級2位の元王者栗原慶太(28=一力)との初防衛戦を控え、18日には都内で前日計量に臨み、100グラム少ない53・4キロでパス。栗原はリミットでクリアした。

今回も対戦相手の試合動画などをチェックすることなく「(栗原は)身長が高いぐらいの印象です。対策はしていないですが、自分の技術を高めていました」と口にした中嶋は「どんな展開でも倒したい。1回でKOしたいですね。狙って倒したいです」と3分間以内の決着に向け、強い意識を示した。

同門の元WBC世界同級暫定王者井上拓真(25)が21年1月、栗原に9回負傷判定勝利を挙げている。その井上と栗原戦に向けたスパーリングを続けてきた中嶋は「あの試合(栗原-井上戦)よりも早く良い試合ができれば」と気合十分だった。

なお同興行は17時15分からひかりTV、dTVで生配信される。