アマ強豪の東洋大で主将を務めたジム期待のホープ豊嶋海優(かいゆう、22=大橋)が鮮やかなプロデビュー戦を飾った。

堀井翔平(30=トコナメ)とスーパーフライ級6回戦で激突し、ジャッジ2人がフルマークをつける3-0の判定勝利を収めた。

サウスポースタイルから、的確な左ストレートを繰り出し、2回にはロープに追い詰めてラッシュもみせた。白星でプロ初戦を飾った豊嶋は「自分の持っていたボクシングはまったくできなかった。悔しいデビュー戦になった」と反省を忘れなかった。

アマ戦績は60勝(15RSC)20敗の豊嶋は中学時代から大橋ジムでトレーニングを開始。アマで実績を積み、今春の大学卒業を契機に大橋ジムの門をたたいた。父の耕志トレーナーとの二人三脚で着実ににレベルアップ。アマ時代に思ったような成績が残せず、一時は競技からの引退も考えていたが、大橋ジムの大橋秀行会長(56)からの助言もあってプロへの道を進むことを決めた。

豊嶋は「もっと、みに来て良かった、という試合をしたい。今回の試合であんまり実力出せなかったですが、これからも応援よろしくお願いいたします」と口にしていた。