ボクシングWBA世界ミドル級スーパー王者村田諒太(35=帝拳)が、交渉の進む年末の元3団体統一同級王者で現IBF世界同級王者ゲンナジー・ゴロフキン(39=カザフスタン)との王座統一戦に向けて準備を進めている姿勢を示した。21日までに所属ジム公式サイトを通じ「こうやってビッグマッチをうわさされるようになりましたが、しっかりと照準を定めて仕上げて行きたいという気持ちでこの先も頑張っていきます」と意欲をみせた。

9月下旬から10月上旬まで約1週間、千葉県内で走り込み中心の合宿を消化。10月4日からジムワークに戻っており「体調も良いですし、ウエートもちょうど良いところをキープしている状態です。毎日、練習でやっていることの整合性という意味で実戦練習をやりたいという気持ちで練習で臨んでいます。良いんじゃないかなと思える点がいくつも頭に描けているので早く試してみたいですね」と調整状況を説明した。

12年ロンドン・オリンピック(五輪)の男子ミドル級で金メダルを獲得からプロ入り後の軌跡を振り返りながら「26歳の時に金メダルを取って、その直後は本当にプロ入りという気持ちはなくて、悩んだ末に27歳になる前にプロ転向を決めましたがその僕も35歳、足かけ9年のプロキャリアですか」と感慨深げ。特に17年にWBA世界同級王座を獲得した当時の自分をみつめ「でも31歳の時に世界王者になって今、35歳の自分と比べるとどうやっても前の自分に負ける気はしないです。年齢はしょせん数字なんだとも言えますけれど、あの頃にイメージしていた35歳というともう少し衰えを感じている気がしたんです。でも心は落ち着いて、ボクサーとしての力も衰えているとはまったく思えません」と心身ともに充実している様子だった。