スマックダウン女子王者ベッキー・リンチが3WAY形式の防衛戦を制し、中東初開催の女子タイトル戦を飾った。前王者ビアンカ・ブレア、元王者サーシャ・バンクスの挑戦者2人を迎え撃ち、意表を突いた丸め込みでバンクスからフォールを奪った。

ブレアにミサイルキックやブルドッグを見舞ったリンチはバンクスにも足落としで先制。ブレアのパワー殺法、バンクスの得意技バンク・ステートメント(顔面絞め)をしのぐと「これは私の王座よ!」と何度も宣言しながら、バンクスとブレアの腕を捕獲。同時にディスアーマー(変形わき固め)で絞め続けた。ブレアのKOD(キス・オブ・デス=変形フェースバスター)を浴びるピンチも乗り越えると、ブレアを場外へと排除したバンクスをロープをつかんで固定しながら強引に丸め込み、フォール勝ちを収めた。

疲労と屈辱感の交じった表情で倒れこんだバンクスとブレアを横目に、愛称の「超雄」らしい風格を漂わせたリンチは、高々とスマックダウン女子王座ベルトを掲げてサウジアラビアのファンから大きな拍手を浴びていた。