総合格闘技のRIZIN32大会(20日、沖縄・沖縄アリーナ)に出場する地元出身の渡慶次幸平(33=クロスポイント吉祥寺)が10日、「(試合へ)この後でもいけます」と初のRIZINへ意気込みを語った。

オンラインで練習を公開し、「RIZIN TRIGGER 1st大会(28日、兵庫・神戸記念ホール)」に出場する鈴木千裕(22=同)に自らの顔面を打たせ続けるユニークな練習を披露。「(この練習が)日常。顔を殴られて痛いのに慣れるんです」とあっけらかんと話した。

高校生の時にテレビで見た故・山本“KID”徳郁さんに影響を受けて格闘技を始めると、プロを目指して19歳の時に沖縄から上京。12年にパンクラスでプロデビューを果たすと、17年からはミャンマーの立ち技格闘技ラウェイに主戦場を移した。

DEEPライト級暫定王者の大原樹理(31=KIBAマーシャルアーツクラブ)とMMAルールでの対戦となるが「RIZINファンってどちらかというと(キックボクシングファンではなくて)MMAファンっていう認識。どうせ出るなら『MMAで出たい』と言ったら、あんな良い相手を用意してくれて最高」と笑顔。「ラウェイファイター以外の僕に価値はない。やらないで逆に何をやるのか」と、久しぶりのMMAでも自らのスタイルを貫く構えだ。

約10年ぶりの地元での試合だが「どうということもない」と淡々。「うちの親は格闘技に反対しているので見に来ない。友達から注文を受けたが(RIZIN側から)もう売り切れって言われて…」と切なすぎるエピソードを披露。「そういう人たちはPPVで見てください」と宣伝も忘れなかった。【勝部晃多】