ボクシングの軽量級ホープ重岡優大(24=ワタナベ)が弟に続き、プロ4戦目での王座獲得を狙う。WBOアジア・パシフィック・ミニマム級王座決定戦は12日、東京・後楽園ホールで開催され、同級3位の重岡は、同級2位で元東洋太平洋同級王者の小浦翼(27=E&Jカシアス)と同王座を争う。11日には都内で行われた前日軽量に臨み、47・4キロでパスした小浦に対し、リミット(47・6キロ)でクリアした。

先にプロ入りした弟銀次朗(ワタナベ)が返上した同王座。今年2月に日本ユース・ライトフライ級王座を獲得して以来、約9カ月ぶりのリングとなる重岡は「試合に勝つのは変わらない。倒すだけなので。自分のベストのボクシングをしたい」と決意も新た。既にWBCではミニマム級13位に入っており、勝てばWBOでも世界ランク入りする見通し。重岡は「今後のボクシング人生につながる大事な試合。相手は強いし。いつもより気合は入っています」と強調した。

一方、東洋太平洋王座に続く地域王座獲得を狙う小浦は「(重岡は)アマチュアあがりでうまい選手。気も強そうですが、新鋭の首をかっさらってやりたい」と不敵な笑みを浮かべた。昨年7月に第1子(男子)も誕生しており「守るべき存在ができた。この良い機会、チャンスに、しっかりチャンピオンになりたい」と世界挑戦を見据え、気合を入れ直していた。