“進撃の膝”の異名を持つRUI(30=チームbeginning)が、08年北京五輪柔道男子100キロ超級金メダリストの格闘家・石井慧(34=チーム・クロコップ)に惜敗した。判定は0-3だが、3者の内訳は2人が29-30、1人が28-30だった。

【関連記事】K-1ワールドGP大阪大会ライブ詳細

194センチの長身。長い脚をたたみ、何度も左膝を石井の腹にたたき込んだ。時には首相撲から、時にはカウンターで。「昨日の計量後も、ホテルに戻って1000本やった」という“膝爆弾”。石井の印象を「岩を殴っているような、壁を蹴ってるような。見た目以上に圧力はあって、決めた作戦をどんな局面でも遂行する人なんだろうな」と語る一方で、ダメージを与えている「感触はあった」と振り返った。

「このK-1の舞台だから、石井慧選手と拳を交えることができたと思います」。そう口にしたが、やはり悔しさは募る。「負けて言うことではないですが…感謝しています」。両目に涙を浮かべ、声を震わせた。