WBC世界バンタム級王者ノニト・ドネア(39)が王座統一と初防衛に成功した。

同級暫定王者レイマート・ガバリョ(25=ともにフィリピン)の挑戦を受け、4回2分59秒、KO勝利を収めた。無敗を誇った母国の若き暫定王者を左ボディーブロー一撃で仕留める快勝劇だった。試合後、リングで王座統一の目標を明確に示し、WBAスーパー、IBF世界同級王者井上尚弥(28=大橋)との3団体統一戦をアピールした。

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ほぼ無傷の顔でドネアが開口一番、言った。「目標は王座統一だ」。2団体統一王者井上に向け、試合後すぐに王座統一戦をアピールした。応援に駆けつけた息子2人をリングに上げ、勝利のガッツポーズも披露。39歳の現役世界王者は衰えを一切見せることなく、圧倒的な強さを誇示した。

左ボディー一撃でとどめを刺した。14歳下で無敗の若き暫定王者の力みを察知し、中間距離から徐々に距離を詰めた。左フック、右ストレートで顔面に意識を向かせ、最後は左ボディーで倒した。「リングでは彼に何の感情もない。左ボディーを打てるように右パンチで顔面を狙った。そのまま倒れて終わるとは思っていなかった」。試合後、母国の先輩としてガバリョをなぐさめる余裕もみせた。

今年10月から米プロモート、プロベラム社と契約を結んだ。旧知の仲となる同社のリチャード・シェーファー社長に向け「(交渉は)リチャードに任せているし、その戦い(井上戦)を実現できると信じている」と熱望。さらに「私はとても井上選手をリスペクトしている」と笑顔をみせ、19年11月のワールド・ボクシング・スーパーシリーズ(WBSS)バンタム級決勝以来の再戦を楽しみにしている様子をみせた。

ガバリョ戦前の会見では「あと10年はやれる気がする」と年齢の不安を一掃する発言も口にした。「この戦いの後、私はもっと大きな獲物を捕まえる必要がある」とキッパリ。来年の王座統一戦実現だけを見据えていた。