肩負傷などで長期離脱していた元ロウ女子王者アスカが、約9カ月ぶりにリング復帰を果たした。今月のレッスルマニア38大会でロウ女子王座から陥落して以来のリング登場となったベッキー・リンチが先に「これは終わりではない。伝説的なベッキー・リンチのカムバックの始まりだ」と“演説”していると、アスカが登場した。

入場曲が流れると同時に会場からわき起こった「アスカコール」に合わせてダンスしながら、アスカは関西弁で「おーしゃ、帰ってきたぞ、おら~。ワシがアスカじゃあ~」とカムバック宣言。アスカのサプライズ登場でリンチとにらみ合うと「あんたを止めるだろうよ。なぜなら誰もアスカにかなわないから」と宣戦布告した。

さらにリンチの鼻に「デコピン」ならぬ「ハナピン」して挑発してみせた。リンチの襲撃も回避し、応戦しようとすると前ロウ女子王者に場外への逃走を許したが、堂々とした態度に会場からは大きな歓声がわき起こった。

アスカは昨年7月のPPVマネー・イン・ザ・バンク(MITB)大会での女子MITB戦出場後から欠場。米メディアによると、肩の手術を受け、3月に医学的問題がクリアされていたという。リンチとは20年5月以来のリング上での対面。当時は妊娠したリンチからベルト返上が明かされ、20年女子MITB戦を制して王座挑戦権を得ていたアスカがそのまま正規王者に認定されていた。因縁の両者が再びリングで対峙(たいじ)したことになる。