ボクシングWBO世界バンタム級王者となったポール・バトラー(33=英国)が4団体王座統一戦に強い興味を示した。胃腸炎による離脱、医療ガイドライン違反と2度の失態劇で王座を剥奪されたジョンリール・カシメロ(32=フィリピン)に代わり、正規王者に昇格したバトラーは6月7日、さいたまスーパーアリーナで開催されるWBAスーパー、IBF世界同級王者井上尚弥(29=大橋)-WBC世界同級王者ノニト・ドネア(39=フィリピン)戦の勝者との統一戦を早期に希望している。

4日(日本時間5日)の米専門メディア「ボクシング・シーン」によると、バトラーは「その勝者がバンタム級を統一したいのなら、それが私が行くルートです」との見通しを明かした。もし4団体王座統一戦が実現しない場合、9月~10月頃に初防御に臨む姿勢だという。「両選手方ともバンタム級を統一したいと思うでしょう。井上はまた階級を上げる希望を持っていることも知っているが、彼は最初に王座統一したいと思うだろう」と対抗王者の動向を注視している。

さらに「どちらかとリングで戦えれば光栄です。私にとって大きな対戦相手になるだろうが、私は挑戦が大好きだ」などと付け加え、井上-ドネア戦の勝者との4団体王座統一戦の早期実現を願っていた。