NXT・UK女子王者里村明衣子(42=センダイガールズ)が反則裁定なしの「暗闇マッチ」を制し、8度目の防衛に成功した。不気味なムードで挑発行動を繰り返してきたアイラ・ドーンとの即再戦によるワールド・オブ・ダークネス形式王座戦に臨み、12分49秒、スコーピオライジングで勝利を飾った。

これまでの抗争で怒りが頂点に達した里村はゴング前から襲いかかった。低照明で視界が狭い中でドーンにエプロンや防護壁にたたきつけられた後、戦利品の髪の毛で顔面を絞めあげられた。持ち出したケーブルでコーナーポストに両手を縛られた上でロープでたたかれる屈辱も味わった。

鉄製階段に誤爆した挑戦者に対し、竹刀攻撃や側転ヒザ落としで何とか局面を打開。ドーンにパイプいす上のダブル・ニーからとどめを刺されようとされたところで、逆に持ち上げてパイプいすにデスバレーボムでたたきつけた。最後はいすを踏み台にしたスコーピオライジングでドーンの脳天にかかとを落とし、3カウントを奪った。

反則裁定なし、視界の悪い低照明の「暗闇マッチ」でドーンを返り討ちし、8度目の王座防衛に成功した里村は「どうもありがとう。いつも新しい経験から刺激を受けている」と公式SNSで振り返っていた。