「すみだボクシング祭」が15日、東京・墨田区総合体育館で行われ、日本初のボクシング世界王者となった元世界フライ級王者の白井義男さん(享年80)の、「世界王座奪取70年」を記念して、現役時代の貴重な品々が展示された。

白井さんは1952年(昭27)5月19日に東京・後楽園球場で日本人として世界王座に初挑戦。4万人超の大観衆が詰め掛けた中、世界フライ級王者ダド・マリノ(米国)に3-0の判定勝ちを収めて、日本の世界王者第1号になった。

この日は70年にわたり白井家で大切に保管されていた世界戦で着用したトランクスやシューズ、特製ガウン、練習で使用していたグローブ、さらに当時の写真やポスターなどなどが一般公開され、午前10時の開場とともに、大勢の来場者が興味深く鑑賞していた。記念の品々は世界王座を奪取した記念日の19日に“ボクシングの聖地”東京・後楽園ホールでも展示される予定。