ボクシングWBC世界ライトフライ級王者寺地拳四朗(30=BMB)とWBO世界フライ級王者中谷潤人(24=M.T)が、共演したイベントで将来的な対戦の可能性を口にした。

15日、東京・墨田区総合体育館で開催されたイベント「すみだボクシング祭」でそろってトークショーに出席。スパーリングで何度も拳を交えているという両者は、MCから将来的な対戦を問われるとリップサービス気味に前向きな姿勢をみせた。

他団体との統一戦やフライ級転向による複数階級制覇に興味があるという寺地は「(対戦の)可能性はゼロではない」と言うと、中谷もうなずいた。さらに寺地は「(中谷とは)スパーリングしているので戦った時に想像はついていますね。距離感がいいのでプレスをかけて距離をつぶした方が勝てるかな」とイメージを膨らませた。

試合決着について、寺地が「判定の可能性が高いかな」と付け加えると、中谷は「探る時間は長そうですね。判定かな」と苦笑しながら反応。さらに「僕の優位な身長を生かしていきたい」と寺地戦となった場合の戦略について明かした。1階級違いの世界王者による言葉による拳の応酬に集まったファンも熱心に耳を傾けていた。

寺地は今年3月に矢吹正道(緑)との再戦を制し、世界王座返り咲きに成功。14日には試合後初めてスパーリングも消化したという、また中谷は今年4月、山内涼太(角海老宝石)との2度目の防衛戦で8回TKO撃破し、WBOフライ級王座ベルトを守り、同下旬からジムワークを再開している。