何度だって立ち上がる-。田中将斗(49)が、大谷晋二郎の不屈の精神で、宿敵杉浦貴(52)から世界ヘビー級王座を奪回した。

メインイベントとなった選手権試合で、昨年8月に同級王座を奪われ、今年1月にも挑戦を跳ね返された王者と激突した。お互いに必殺技を惜しみなく出し合う激しい展開に発展。だが中盤に一瞬のスキを突かれ、フロントネックロックで絞め上げられた。

それでも、カウント2で意地のキックアウト。大谷の必殺技スパイラルボムをさく裂し、一気に形勢を逆転させた。最後は前後からのスライディングD(弾丸エルボー)2連発を決めて、3カウントを奪取。同級王座6度目の戴冠を果たした。

新王者が真っ先に口にしたのは、杉浦への感謝の思いだった。4月10日、両国大会で行われた選手権試合で、杉浦の投げっぱなしジャーマンを受けた大谷が負傷。田中は「思うことはあったと思う」と推し量りながらも「いつもと変わらずにぶつかってくれた。ありがとう」。リングを後にする相手に深々と一礼した。

さらに「大谷晋二郎がこのベルトにチャレンジする時は俺が必ず持っている。何年後になるかわからないけど、俺は現役を続けるし絶好調の田中将斗でいます」と宣言。最後は出場選手全員で「ゼロワン、もっともっと頑張るぞ!」と、リング上からエールを送っていた。