元IWGP世界ヘビー級王者鷹木信悟(39)がYOSHI-HASHI(40)との同学年対決を制し、リーグ戦初勝利をもぎ取った。

会場に悲鳴が上がる雪崩式ブレーンバスターや、必殺のMADE IN JAPANでも倒しきれなかった。激しい打撃の応酬となったが、後半は体力も削られ、押される展開になった。だが、相手の必殺技、カルマで万事休すかと思われた、17分28秒。一瞬の隙を突いて、グラウンドコブラツイストで丸め込むと、そのまま3カウント奪取に成功した。

劇的な逆転勝利で、何とか勝ち点2を死守した鷹木。バックステージでは床に這いつくばりながら、「試合に勝って勝負に負けた」と息を荒らげながら振り返った。それでも、今年40歳の同学年で同じアニマル浜口ジム出身の仲間の成長に「頼もしいよ」と目を細め、「やっと1勝だ」とリーグ初戦勝利の喜びをかみしめた。

17日の開幕戦では、ヒール集団「バレットクラブ」入りを果たしたジュース・ロビンソン(33)に敗北し、スタートダッシュに失敗していた。「こんなところで立ち止まってはいられない」。王座返り咲きへ、勝負の夏を迎えている。