策士が策に溺れた。ケイオスの“敏腕プロデューサー”こと矢野通(44)が、バッドラック・ファレ(40)に敗れ、リーグ戦2連敗を喫した。
入場から体重160キロ超のモンスターを相手に「無理だって。無理だって」と弱音をはいた矢野だったが、虎視眈々(たんたん)と勝機を伺っていた。自身のリーグ開幕戦となった17日の北海道大会で、同じく160キロの巨漢、ジョナからリングアウト勝ちを収めたように、この日も巧みな口技と態度で場外戦に誘導した。だが、真っ向勝負を避けた事が災いし、横入り式エビ固めで丸め込まれると全くなすすべなし。あえなく3カウントを奪われてしまった。
全体重をかけて、策も体もつぶされてしまった矢野は、バックステージでも苦悶(くもん)の表情。ファレには5年4カ月ぶりに敗戦となり、「あー重い! あー重い! 何てことをやってくれるんだ。ちっちゃいことやりやがって」と、自身のこれまでの行いは棚に上げて悔しがっていた。

