プロボクシング元日本、東洋太平洋、WBOアジア・パシフィック・スーパーフライ級王者福永亮次(35=角海老宝石)が現役引退することが10日、分かった。

昨年大みそかに世界初挑戦し、WBO世界同級王者井岡一翔(33=志成)に挑んだものの、0-3の判定負け。所属ジムでの練習に姿をみせていたが、このほど引退を決断し、自らのプロデビュー戦(13年8月10日)となる10日、日本ボクシングコミッションに引退届を提出するという。自身の36歳のバースデーとなる8月30日に開催されるWBOジア・パシフィック・スーパーフェザー級タイトル戦の興行で引退式を行う予定だ。

大阪・高槻市出身の福永は20年2月、フローイラン・サルダール(フィリピン)を下してWBOアジア・パシフィック同級王座を獲得。同年12月に日本同級王者中川健太(三迫)との東洋太平洋同級王座決定戦も兼ねた3冠王座統一戦に臨み、10回TKO勝利を飾り、日本史上4人目の3冠獲得に成功していた。

身長168センチの左ボクサーファイターで、パンチの破壊力には定評があり、KO率70%を誇るなど、プロ通算戦績は15勝(14KO)5敗だった。