NEVER無差別級6人タッグ王者の後藤洋央紀(43)が、意地の勝利を挙げ、リーグ最終戦に望みをつないだ。

メインイベントとなったCブロック公式戦で、これまで何度も熾烈(しれつ)な戦いを繰り広げてきた棚橋弘至(45)と対戦。序盤から猛攻を浴びせたが、棚橋の強烈な張り手を食らい、唇を切って激しく流血した。それでも、気持ちを折られなかった後藤は、コーナーで一人消灯(変型GTW)をさく裂。最後は19分1秒、昇天・改からのGTR(変形首砕き)で3カウントを奪取した。

08年以来2度目の優勝を目指す後藤は、3勝1敗の勝ち点6で棚橋らに並び、決勝トーナメント進出へ望みをつないだ。「かろうじて俺もまだ生きています。次もしっかり勝って、この暗い世の中に希望の光をともしたいと思います」と、力強く約束。さらに自宅のテレビで観戦しているという息子に呼びかけ、「お父さんは本当は強いんだ!」と絶叫した。

次戦は16日の東京・日本武道館大会で、EVILとリーグ最終戦を戦う。「見ての通りダメージはでかいよ。でも、それ以上に大きな光を手に入れた」と話した後藤。手負いの荒武者が、悪の総帥をたたききる。