K-1フェザー級王者軍司泰斗(23)が12日、新たな「K-1の顔」になると誓った。前日、福岡国際センターでの「K-1 WGP 2022」(日刊スポーツ新聞社後援)で行われた同級世界最強決定トーナメントで優勝。この日、福岡市内での一夜明け会見でK-1の新リーダーらしい風格を見せた。

「K-1NEXT」と銘打って開催された前日の福岡大会。全試合KO勝ちを目指した軍司は1回戦のファク・スアレス(33=アルゼンチン)戦こそ判定勝ちだったが、準決勝で玖村修平(25)に1回KO勝ちすると、決勝の斗麗(19)戦では”有言実行”した。

4月3日の「ケイズフェスタ5」で斗麗と対戦。延長判定勝ちだった。軍司は6月の会見で「ちゃんと決着をつけたい」と斗麗を決勝の対戦相手に想定。その通り、1回KO勝ちの結果を導き出した。

「レベルの差を見せつけ、やっと本物のチャンピオンになれたと思う」。軍司はこの日の会見で胸を張った。ボクシング技術が向上。「パワーは元々ある方だったが、思い切り打つだけじゃ倒れない。力を抜いた方がいける」ことを実践した。

今後は「絶対王者として勝ち続ける」覚悟だ。日本人相手では、実力者からほぼ勝利を上げており「強い外国人選手とやって、勝ち続けたい」。そして、「倒し合う試合をして子どもたちに影響を与えたい」と武尊に続くカリスマになる考えを見せた。