朝倉とメイウェザーが、早くも熱い“バトル”を繰り広げた。9月25日開催の「超(スーパー)RIZIN」(さいたまスーパーアリーナ)でボクシングのスパーリング形式のエキシビションマッチで対戦する朝倉未来(30)とプロボクシング元世界5階級制覇王者フロイド・メイウェザー(45=米国)が30日(日本時間31日)、米ハワイ・ホノルルで行われた記者会見に出席。6月の発表会見以来となる2度目の対面を果たした。

南国の暖かな陽気も、2人の燃える闘争心を穏やかにすることはなかった。黒のサングラスに黒のタンクトップ姿の朝倉。赤の帽子に白を基調としたTシャツ姿のメイウェザー。その風貌と同じように、2人は対照的な方法で舌戦を繰り広げた。

まず、国際ボクシング殿堂入りの名王者の“ラウンド”だ。「日本は素晴らしい場所」と優等生発言を続けていた冒頭の雰囲気を中盤に一変させた。

「通訳カモン」と指を鳴らすと、普段からSNSを通して朝倉に“口撃”を仕掛けてきた因縁のRIZINファイター、平本蓮を呼び込んだ。そして、何やら耳打ちを開始。平本を介して、おちょくりの“ジャブ”を連続で繰り出した。

「俺ぐらい稼いでから調子に乗れ」

「鼻をナスぐらいに膨れ上がらせる」

「ジェット機とハエくらい違う」

だが朝倉も負けていない。「話が長い。もっとまとめることはできないの?」と痛いところを付く“ストレート”1発で形勢逆転。さらに、総合格闘技で使うオープンフィンガーグローブを渡し「やれる自信があるなら当日はそれでやりましょう」と挑発した。「今回のオファーはボクシングだから」と、レジェンドは少し押され気味になった。

ビッグマッチまで1カ月を切った。早くも、バチバチムードの2人はヒートアップ。ルールの詳細発表はなく、持ち越しとなったものの、注目の一戦。期待度は高まる一方だ。

【勝部晃多】