約6カ月ぶりの再起戦を7回TKO勝利で飾った前WBC世界ライトフライ級王者・矢吹正道(30=緑)が11日、一夜明けて電話取材に応じた。

WBO世界同級4位で24戦無敗(22KO)だった強敵のタノンサック・シムシー(22=タイ)から3度のダウンを奪って7回1分19秒TKO勝ちで、初黒星をつけた。しかし、3回にボディーブローで左腰部を負傷。「骨盤をやられた」という絶体絶命な状況からの勝利だった。

矢吹は前夜を「眠れなかった」と明かし、「骨盤がマジでやばいっす。歩くのもつらい状態」。週明けから治療に専念する。

今後については階級を上げず、ライトフライ級で再びベルト奪取を宣言した。緑ジムの松尾会長は「早くやらせてあげたい」と年内にも実現を目指す構想を明かしたが、矢吹は「自分は年内には厳しいですね」と慎重な構えを示した。

今回の勝利でWBO、WBAで上位ランクが想定されるが、団体にはこだわらない。「チャンスがあるところで。次は絶対に世界のベルトをとる」。年明けにも再び世界王者へ、“元ヤン”ボクサーの挑戦が再び地元から動きだした。【実藤健一】