大相撲の元貴ノ富士ことスダリオ剛(25=HI ROLLERS ENTERTAINMENT/PUREBRED)が、念願の海外選手との対戦に血をたぎらせた。

5日に都内で行われた総合格闘技RIZIN39大会(23日、マリンメッセ福岡)の追加カード記者会見に出席し、ハンガリーのヤノス・チューカス(36)との対戦を発表した。

7月末の前回大会では、関根“シュレック”秀樹をワンパンチでKOして国内敵なしを叫んでいただけに、待望の一戦となる。「復帰戦であっさりと終わってしまったんですけど、今回の相手はそうはいかないと思う。スリル満点なヘビー級の試合ができればと思います」と、ファンを魅了するファイトを誓った。

昨年11月、練習中に左ひざを負傷。前戦が9カ月ぶりの復帰戦だったが、その影響はみじんも感じさせなかった。今回はプロ戦績7戦7勝のトータルファイターが相手だが、「強烈な印象は特にはない」ときっぱり。「外国人だろうと誰だろうと、一方的にKOして沈めることしか考えていない」と、世界進出への踏み台にするつもりだ。

スダリオは大相撲時代は最高位西十両5枚目として活躍も、19年9月に付け人への2度目の暴力行為が発覚して引退。総合格闘家転身後は、元格闘家エンセン井上氏の元で腕を磨いてきた。20年9月にプロレスラー、ジェームス・ライディーン戦でRIZINデビューを果たすと、約2年間で5勝1敗の実績を誇っている。