プロボクシング元WBA、WBC世界スーパーウエルター級王者輪島功一氏(79)の孫、磯谷大心(21=輪島功一スポーツ)が「たたき上げ」の意地をみせる。11月3日の東日本新人王決勝(東京・後楽園ホール)の発表会が6日、都内で3年ぶりに開催され、12階級の決勝進出者の1人として出席。決勝で拳を交える松野晃汰(20=神奈川渥美)と並んだ。アマチュア戦績17勝(5KO)6敗で国体優勝経験もあるテクニシャンとの対戦を控え「たたき上げがアマエリートを倒す姿をみてほしい」と力強く言い切った。

写真撮影でフェースオフも行われ、最後にガッチリと握手も交わした。9月27日に準決勝を突破し、決勝まで残り1カ月。磯谷は「体重は戻さないようにしている。週2回ぐらいスパーリングしたいと思います」と表情を引き締めた。高校までサッカー部GKだったが、祖父と日本ランカーだった父和広トレーナーに続くようにボクシングに転向。21年10月のプロデビューから4勝(4KO)と快勝劇を続けてきた。

確実にKO記録を伸ばしてきた磯谷は「次も倒したいですね。東日本新人王は通過点ですが、ここがヤマ場だと思う。取りにいきたい」と静かに闘志を燃やしていた。