プロボクシングWBA世界フライ級1位のユーリ阿久井政悟(27=倉敷守安)が世界前哨戦に臨む。

4日に東京・後楽園ホールで開催されるダイナミックグローブで東洋太平洋ライトフライ級13位ジェイソン・バイソン(24=フィリピン)とのフライ級10回戦を前に3日、都内の日本ボクシングコミッションで前日計量に臨み、規程200グラム少ない50・6キロでクリア。対戦するバイソンは50・5キロでパスした。

昨年2月、粉川拓也(角海老宝石)に判定勝ちして以来、約1年ぶりのリング。1月に3度防衛していた日本同級王座を返上し、世界戦準備に入っている。ユーリは「(世界ランク)1位も15位も同じで世界王者にならないと関係ないです。明日は落ち着いて試合をしたい。これをクリアしないと次はない。明日はしっかり勝ちます」と静かに燃えていた。

2歳になる長女、昨年12月に誕生したばかりの次女の存在も大きく「励みになります。『頑張ってくる』と話してきた。無理には狙わないが、チャンスがあればKOしたい」と世界挑戦への“最終関門”を見据えていた。