16勝(12KO)無敗を誇るプロボクシングWBC世界ライト級5位・吉野修一郎(31=三迫)が米初進出で、世界王座挑戦権を狙う。

4月8日(日本時間9日)、米ニュージャージー州ニューアーク(プルデンシャルセンター)で元世界2階級制覇王者で現WBC世界同級3位のシャクール・スティーブンソン(25=米国)とのWBC世界同級挑戦者決定戦に臨む。

7日には都内の所属ジムで会見し「米国にケンカしにいくぞ、と。打たれても打ち返す。心を折るボクシングをすれば嫌がるのではないか」と強気の姿勢を示した。

両者の対戦は4日(日本時間5日)、米プロモート大手トップランク社から発表されていた。拳を交えるスティーブンソンは16年オリンピック(五輪)リオデジャネイロ大会男子バンタム級銀メダリストで、スピードと技術を兼ね備えたサウスポー。プロでも19勝(9KO)無敗を誇る強豪で人気ボクサーとなる、。

攻守ともに穴のないボクサーで、米国では50勝無敗で現役引退した元世界5階級制覇王者フロイド・メイウェザーになぞらえ「次代のメイウェザー」「サウスポーのメイウェザー」と呼ばれている。吉野は「(対戦オファーを)いただいた時は即決です。スティーブンソンに勝てば次につながる。どアウェーなので判定だと厳しい。TKOかKOで勝たないといけない」と口元を引き締めた。

現在も東洋太平洋、WBOアジア・パシフィック同級王座を保持するアジア2冠の吉野は昨年、元WBO世界スーパーフェザー級王者伊藤雅雪、米国で実績を残している元東洋太平洋同級王者中谷正義を下し、国内ライト級最強を証明。満を持しての米進出、世界挑戦者決定戦となる。吉野は「体格とパワーでは上回っていると思う。スティーブンソン選手はすごく強いし、リスペクトしていますが、勝てば知名度も上がる。有名人になれる。燃えますね。『みてろよ』と。『日本に吉野がいるぞ』と思わせたい」と気合十分だった。