キックボクシング42戦無敗を誇る人気格闘家でプロボクシング転向を表明していた那須川天心(24=帝拳)が9日、日本ボクシングコミッション(JBC)のB級(6回戦)のプロテストに合格した。同日、東京・後楽園ホールでプロテストを受験し、筆記試験、シャドーボクシング、日本バンタム級1位南出仁(27=セレス)との3回スパーリングを経て、即日合格通知を手にした。

昨年6月、東京ドームで開催されたK-1の3階級制覇王者武尊との「THE MATCH」はキックボクシングの集大成となった。転向したボクシングでも東京ドームを目指すかと問われた那須川は「(ボクシングでも)そういう熱狂をみたいですよね。やっぱり自分の中では今まで見てくれた代表の試合は何かを問われた時はTHE MATCHっていわれる。それを超すカード、熱狂を生んでさらにまた火を付けたいと思いますね」とボクシングで武尊戦を超える「名勝負」を残す意気込みを口にした。

キックボクシング時代と同様、ボクシングで目標とする選手は国内外にいないと強調。那須川は「本当に、ないんですよね。キックの時からそうで。こういう選手のこういう一部分をみていいかなと思う時もあるけれど、まねしようと思わない。オリジナルで、自分の強みだったりでやりたい。基本は今、全部できるように。それから応用できるようにしたい」と解説していた。