頸髄(けいずい)損傷で入院中の元プロレスラー天龍源一郎(73)を支援する興行「天龍祭~天龍源一郎AID~」(協力・天龍プロジェクト)が12日、東京・新木場1stリングで行われた。前日11日には「敗血症性ショック」のために緊急手術を行った病床の天龍へ、娘の嶋田紋奈(あやな)代表や選手らがリング上からエールを送った。

同大会は、天龍が主宰するプロレス興行「天龍プロジェクト」の出場選手が決起して2部制で開催。第1部の第1試合前にはクイズ大会が行われた。「子供時代の夢は何か」「憧れの外国人選手は誰だったか」など天龍を巡るボリューム満点のクイズが出題され、ファンと選手が一体になって盛り上がった。

物販では「記念エイドTシャツ」も発売。天龍のエックス線画像をモチーフにしたユニークなデザインで、頸髄(けいずい)損傷の治療のために首に埋め込まれた無数のボルトも確認できる。関係者は「プロレスラーは命がけでリングに上がっている。そのリスペクトを込めた」と説明した。

メインイベントでは時間差バトルロイヤルが行われ、優勝した新井健一郎には天龍が現役時代に使用したジャケットが贈られた。新井は「チャリティーオークションに出しましょう」と提案し「必ずファンの皆さんとともにこのリングを守ります」とエール。大会には、全日本プロレスの諏訪魔や田村男児なども参戦した。最後は恒例の「エイエイオー!」で締めくくった。