UFCウエルター級王者レオン・エドワーズ(31=ジャマイカ)が初防衛に成功した。前王者カマル・ウスマン(35=ナイジェリア)との初防衛戦(同級タイトルマッチ5分5回)に臨み、2-0(48-46×2、47-47)の判定勝利を収めた。

22年8月のUFC278大会で約6年間、無敗だったウスマンを下して以来、約7カ月ぶりのダイレクトリマッチを制した。3度目対決だったウスマンとの対戦戦績はこれで2勝1敗となった。

エドワーズはサウスポースタイルからの左ロー、左ミドル、左ハイと多彩なキックを放ち、何とかウスマンのタックルを防御。最後のウズマンの猛攻もしのぎ、判定勝利をもぎとってベルトを死守した。大観衆の声援を浴びながら、エドワーズは「(判定を聞く前から)100%、オレが勝ったと思った。テークダウンを奪わせなかったし、キックも決まっていた。やりたいことはできた。キックを有効的に使おうと思っていた、良い感じだったよ。接戦だったのは分かっていた。プレッシャーをかけられても、打撃を決めればいいと思った」と安堵(あんど)の笑みを浮かべた。

リングサイドで試合を視察していたUFCウエルター級2位コルビー・コビントン(35=米国)から次期挑戦者としてアピールを受けると、エドワーズは「彼とも対戦することがあるだろうね」と2度目防衛戦の挑戦者の1人として挙げていた。

一方、エドワーズに連敗し、王座返り咲きを果たせなかったウスマンは「判定で勝ったと思っていた。やるだけのことはやった。接戦だったが、ゲームプランもしっかりしていたし、まだオレは終わっていない。彼は素晴らしい王者だが、オレも近い将来、再び王者になる」と再起を誓っていた。