プロボクシング前WBO世界フライ級王者のWBO世界スーパーフライ級1位中谷潤人(25=M.T)がビッグマッチ興行で世界2階級制覇に挑戦する。29日に強化合宿先となる米ロサンゼルスに向けて出発。5月20日(日本時間21日)、米ラスベガスのMGMグランドガーデン・アリーナで同級2位アンドリュー・モロニー(32=オーストラリア)との同級王座決定戦を控え、師事するルディ・エルナンデス・トレーナーのもとで現地調整する。

28日(日本時間29日)には同じ興行のメインイベントが発表され、4団体統一ライト級王者デビン・ヘイニー(24=米国)-元3団体統一同級王者ワシル・ロマチェンコ(35=ウクライナ)戦に決まった。

出発前に取材に応じた中谷は「大きい舞台に上がらせてもらうので、インパクトを与える勝利をしたい」と意気込んだ。約1カ月半ほどのロング合宿となるものの、専属マネジャーの弟龍人氏も帯同するため「日頃サポートしてもらっている存在なので。あとは周りの方からも言われているのですが、けがだけには気をつけたい」と口にした。

MGMグランドの中でもガーデン・アリーナは約1万7000人収容の米ボクシング界でも歴史と伝統のある会場。15年5月のフロイド・メイウェザー-マニー・パッキャオ戦も行われている。同会場での日本勢による世界戦は14年7月の元世界2階級制覇王者亀田和毅以来。中谷は「KOする姿をみせたい。しっかり2階級制覇できるように勝てれば」と気持ちを引き締めていた。