プロボクシング元WBA世界スーパーフライ級王者でWBA世界バンタム級3位リボリオ・ソリス(41=ベネズエラ)が30日朝、来日した。4月8日に東京・有明アリーナで同級2位で元WBC世界同級暫定王者の井上拓真(27=大橋)とのWBA世界同級王座決定戦を控える。井上の兄で前4団体統一同級王者井上尚弥(29=大橋)の王座返上を受け、空位となった同王座を懸けて争う。16年にWBC世界バンタム級王者山中慎介に挑戦して以来、約7年ぶりの来日となる。

約3カ月間の合宿に取り組んだ練習拠点のパナマからオランダ経由で日本入りした。オランダに2日間滞在し、調整してきたという。過去に山中をはじめ、河野公平、亀田大毅と日本勢3人との世界戦を経験してきたソリスは「井上の印象は、他の日本人にも言える同じ印象だ。パワーがあってスピードがある。私はしっかり練習して勝利のためにやってきた。日本の方も私のことは良く知っているだろう。100%のコンディションをつくってきた」と自信の笑みを浮かべた。

マネジャーを務めるマヌエル・ペレス・バレイロ氏は「戦うために来た。井上戦は8ラウンドまでいかないだろう。8ラウンド前には決着するだろう。リボリオのすごいパンチが井上に入るだろう」と不敵な笑みを浮かべた。マネジャーの言葉を静かに聞いていたソリス本人は「12ラウンドの判定も頭に入っているが、12ラウンドまではいかないだろう」と予告していた。