元年俸120円Jリーガーで20年末から格闘家に転向した安彦考真(45)が31日、インスタグラムを更新。かねて交際していた女性と結婚したことを発表した。

安彦は「入籍しました。(3月21日) 今日、3月31日は僕が40歳で初めてJリーガーになった日です。人生の大きな分岐点をこの日に発表できたことが非常に感慨深いです」とあいさつ。お相手はサッカー選手時代に知り合っていたプロダンサーを目指していた経歴も持つ真佐美さん(34)で、共に再婚となる。

「僕はもう二度と結婚はないと思っていたし、したいとも思っていませんでした。それがまさみちゃんとの出会いで一変しました」とつづり「交際期間2年半。結婚のタイミングも来年の方がいいのか、いつがいいのか考えることもありましたが、人はいつ死ぬかわからない。明日何が起こるかなんて誰にもわからない。ならば、今手に入れたいものは今手に入れる。明日や来年に先延ばしにしてもし目が見えなくなったら、もし歩けなくなったら… 今この瞬間を大事にするためにも彼女にプロポーズをしました」と思いを明かした。

2人の関係については「お互いが肩肘張らず、無理をせず、ナチュラルにお互いを思いやること。それが僕らの未来を少しずつ彩ってくれると思います」とし「まさみちゃんに感謝し、彼女の家族に感謝をし、彼女の息子と娘を自分の子どもと思って愛していきます」とつづった。

すでに同居しており、安彦が3月26日に出場した東京・有明アリーナで行われた格闘技イベント「RISE ELDORADO」の試合も真佐美さんは安彦の両親らと共に客席で見守っていた。今後の活動については「これからも僕は僕のために頑張ります。それが結果的に家族や社会のためになることを信じているので」といい「関わってくれたすべての方々に感謝いたします。そして迷惑をかけ続けている両親に少しでも親孝行ができるようにします」と決意を込めた。

ラストは「最後に、やっちゃいますかね。自分が手に入れたいものをその手でつかみ取るために、手のひらを大きく開いて未来を手繰り寄せるよう!3、2、1、バモーーーーー!!みんな、ありがとう!!!」と締めくくった。

2人は真佐美さんが安彦の格闘家デビュー戦などの入場時を盛り上げるダンスを担うなどして親交を深め、昨年のクリスマスイブにプロポーズ。一粒万倍日と天赦日などが重なる縁起の良い日とされ、格闘家としての試合後に観客と合唱する「3・2・1 Vamos!」のかけ声にもかけた3月21日に都内の区役所に婚姻届を提出した。

◆安彦考真(あびこ・たかまさ)1978年(昭53)2月1日、神奈川県生まれ。高校3年時に単身ブラジルへ渡り、19歳で地元クラブとプロ契約を結んだが開幕直前のけがもあり、帰国。03年に引退するも17年夏に39歳で再びプロ入りを志し、18年3月に練習生を経てJ2水戸と40歳でプロ契約。出場機会を得られず19年にJ3YS横浜に移籍。同年開幕戦の鳥取戦に41歳1カ月9日で途中出場し、ジーコの持つJリーグ最年長初出場記録(40歳2カ月13日)を更新。20年限りで現役を引退し、格闘家転向を表明。21年4月にアマチュア格闘技イベント「EXECUTIVE FIGHT 武士道」で格闘家デビュー。プロとしては22年2月16日にRISEでデビューを果たした。プロ格闘家としては通算2勝1分け1敗。175センチ