プロボクシングWBO世界スーパーフライ級新王者の中谷潤人(25=M・T)に、プロ人生初のKOで敗れた元WBA世界同級王者のアンドルー・モロニー(32=オーストラリア)が再起を誓った。20日(日本時間21日)に米ラスベガスのMGMグランド・ガーデンアリーナで行われたWBO世界同級王座決定戦で中谷と拳を交え、2回にアッパー連打、11回に左ストレートでダウン。最終12回にカウンター気味の強烈な左フックを浴びてキャンバスに沈んだ。

22日のFOXスポーツ・オーストラリアによると、モロニーはボクシング・コメンテーターのベン・デイモン氏のインタビューに対し「私は大丈夫です。仕事をやり遂げることができず、ただただ心が痛んだ。何が起こったかと考えながら生きるよりも、背中を押して外に出て挑戦したい」と前向きに話した。試合後は歩行できる状態だったが、念のために病院に搬送され、診察の結果、左右の耳の鼓膜が破れていた。既に退院しているという。

またモロニーの双子の兄でWBO世界バンタム級王者のジェーソン・モロニー(32)は試合後に撮影した兄弟ショットの写真を自らのツイッターに掲載。「アンドルーをとても誇りに思う。求めていた結果ではなかったが、あなたの努力をとても誇りに思う。多くの選手が中谷との対戦を回避してきたが、アンドルーは真っ向から受け止め、全力を尽くした。まさにファイターだ。あなたは戻ってくる。私は最後までそばにいる。愛しているよ、兄弟」とつづった。