プロボクシングWBOアジア・パシフィック・ライト級1位・保田克也(31=大橋)が母校の後輩に負けじと「中大旋風」を起こす王座獲得を狙う。

3日、東京・後楽園ホールで「WHO,S NEXT DYNAMIC GLOVE on U-NEXT」のメインに登場。同級2位・アピチェット・ペッチマネー(33=タイ)との同級王座決定戦に臨む。2日には東京・文京区の日本ボクシングコミッションで前日計量に臨み、両者そろってリミットより200グラム少ない61・0キロでクリアした。

13年国体ライトウエルター級制覇などアマ64勝(30KO)12敗の実績を持ち、中大ボクシング部では主将も務めた。就職して3年後に大橋ジムに入門。昨年2月、現在の日本同級王者仲里周磨(オキナワ)に敗れながらたどり着いた王座挑戦となるだけに「何が何でもタイトルを取りたい。初メインなのでKOで締めくくりたい」と気合十分だ。 12年ロンドン・オリンピック(五輪)男子ウエルター級代表で5月から大橋ジムトレーナーに就任した鈴木康弘氏(35)の指導を受け、乳酸に耐える「耐乳酸トレーニング」で持久力アップを実感。「フィジカル面の自信になりました」と手応えを示した。

中大勢は6月13日、保田の1学年下となる川浦龍生(三迫)が日本スーパーフライ級王座決定戦に出場予定。2学年下の三代大訓(横浜光)が元東洋太平洋スーパーフェザー級王者、但馬ミツロが現日本ヘビー級王者、3学年下でアマチュアの岡沢セオンは21年世界選手権金メダリストとなる。最近では日本フライ級王者・永田丈晶(協栄)も中大OBだ。保田は「特色があるメンバーです。自分が一番地味ですが、ほとんどが卒業してから強くなっている。刺激になっている」とプロ初タイトル奪取への意識を高めていた。