12月に東京女子を卒業する坂崎ユカが、卒業発表後初めてファンの前に姿を見せ、長期離脱となったことを謝罪した。

本来は瑞希と組んで、プリンセスタッグの防衛戦に臨む予定だったが、海外遠征中に首を負傷。出場を強く志願したが、ドクターストップにより、長期離脱となってしまった。それでも納得のいかない坂崎は「ドクターは調子悪いと言うけど、私は調子いいからやります」とまさかの“出場宣言”。場内は一時騒然となったが、パートナーの瑞希から「お医者さんがダメって言ってるんだからダメでしょ? ユカっちの頭で考えてやったら死んじゃうから」となだめられ、観念した。

海外修行で強くなった姿を見せるつもりだった。12月の10周年記念大会までの卒業ロードを自分なりに考え、計画を立てたが、いきなりつまずいた。「道半ばで返上しないといけないとなってしまったことが悔しいし、瑞希にも申し訳ない」。普段とは違った笑顔無しのマイクに、悔しさがにじみ出ていた。

「1人じゃないから。私を信じて」と言ってくれた瑞希はこの日、防衛戦を行う予定だった辰巳、渡辺組に1人で立ち向かうも敗れた。「私がギリギリまでやると言ってたけど、瑞希が1人でもいくと言って」。リング下から瑞希にエールを送り続けた坂崎。勝利とはならなかったが、試合後は勇敢に戦うパートナーをたたえた。

試合が組まれていた7月の大田区大会も欠場となった。卒業ロードは苦難の出だしとなってしまったが「またな」と返上したベルトを、瑞希と2人で必ず取り戻しに行く。