プロボクシング前WBA世界スーパーフライ級王者のジョシュア・フランコ(27=米国)が25日、現役引退を表明した。

前日24日に東京・大田区総合体育館で同級6位の井岡一翔(34=志成)との変則的な世界戦に臨み、0-3の判定負け。前日計量で3キロ近く体重超過して王座を剥奪されていた。フランコは自身のSNSを更新し「昨夜の東京の試合が正式に最後の試合になった。今週は私にとって厳しい1週間で、望んだ結果は得られなかったが、自分のすべてをささげたのでこの競技を辞めます。サポートしてくれたみなさんに感謝します。また会いましょう」などとつづった。

引退する理由については王座陥落ではなく、精神面の問題だという。フランコは「世界王者になるという幼いころからの夢を実現できた。世界中で王座も防衛したが、私のキャリアの大部分は多くの精神的な問題を抱え、それをコントロールするために最善をつくしていました。このことを公に話したことは1度もない。それを言い訳にしたくないし、違う目で見られたくなかった。それでも素晴らしい試合をみせるためにできる限り戦い抜いた。あらゆる種類の精神的な問題と戦っている人は、あなたが1人ではないことを知ってください。夢を達成することに何も妨げはない」と素直な心境を明かした。

最後に練習や試合を支えてくれた陣営やチーム、家族やサポートしてくれた人々に感謝の意を示した。