「怪物」辻陽太が、ウィル・オスプレイの持つIWGP・UK(US)ヘビー級王座に挑戦する可能性が高まった。

辻は同じロス・インゴベルナブレス・デ・ハポン(L・I・J)のBUSHI&高橋ヒロム&鷹木信悟と組み、UNITED EMPIREのHENARE&グレート-O-カーン&ジェフ・コブ&オスプレイと激突。終盤にオスプレイのパワーボムを切り返すと、ブレーンバスターボムをさく裂させ、カウンターのジーンブラスター(スピアー)で勝利をつかんだ。

試合後にはオスプレイの“見慣れない”ベルトを掲げ、挑発してみせた。オスプレイは前日12日のG1クライマックスの準決勝で、内藤哲也に敗戦。試合後、星条旗が施された従来のUSベルトを放り投げ、ユニオンジャックがデザインされた新たなベルトを手にし「何故アメリカなんだ? 俺は世界一。その世界一の出身はイギリスだ」と勝手にアピールしていた。

辻は「ヤングライオンのころから、いや、いつからだろうか、練習生になったくらいだろうか。俺はオスプレイ、お前の試合を見る度に、心がモヤモヤしていた。今日、お前から3カウントを奪って、その感情が何なのか気付いた。それは嫉妬だ。分かっている。今日の勝利、3カウントを奪ったのは俺だ。ただ、お前はG1準々決勝、準決勝とハードな戦いをしての今日。それに比べて俺は、8月5日でリーグ戦を終えている。明らかに有利だ。これからイギリスに帰るのか? ギデオン・グレイにでも癒やされてもらって。勝負の続きはそれからだ。それからもう1つ。俺はあのベルトがIWGP・USヘビーだろうが、UKヘビーだろうがどっちだっていい。俺が欲しいのはお前の首だ。ベルトは付属品だ」と不気味に笑った。