元WBO世界バンタム級王者でWBO世界スーパーバンタム級3位のジョンリール・カシメロ(34=フィリピン)の日本初試合は負傷判定引き分けとなった。元IBF世界同級王者小国以載(35=角海老宝石)との同級10回戦に臨んだものの、4回途中に偶然のバッティングで小国の頭部から出血。傷が深く試合続行不可能と判断され、規定により4回0分27秒、負傷判定ドローとなった。
カシメロにとってWBC、WBO世界同級王者井上尚弥(30=大橋)への挑戦につなげる日本初試合。試合後には小国と決着をつける再戦には否定的で「井上尚弥と決着がつけたい」と話したが、カシメロとプロモート契約を結ぶ元WBO世界スーパーフェザー級王者・伊藤雅雪氏は「井上尚弥戦へのアピールとして不十分だった。僕としても思うので。やっぱり、煽ればいいというものではない。実際、リアルで見て、井上尚弥選手と試合させろというのはお門違い」と厳しい評価を示した。
カシメロが今回、フィリピンのセブ島でトレーニングを積んできたが、米修行させることを検討。スタミナ不足もあったと指摘した上で「カシメロにしっかりしたトレーナーをつけて、環境を整えてから。井上尚弥選手どうこうという前に、ボクらの興行に出すことができればいいなと思っている。そこでしっかりした試合を見せられたら、井上戦へのアピールができるのではないか」との見通しを口にした。
現時点で井上は12月予定でWBAスーパー、IBF世界同級王者マーロン・タパレス(フィリピン)との4団体王座統一戦に向けて動いている。伊藤氏は「その間にしっかりカシメロが世界にアピールできる環境を整えられれば。来年夏、9月ぐらいを(井上戦実現の)目標に。その前に1試合はどこかで」と解説。来春あたりにカシメロの試合をマッチメークする意向を示した。

