プロボクシングWBAスーパー、IBF世界スーパーバンタム級王者マーロン・タパレス(31=フィリピン)が「史上最高のモンスター」を想定し、最終調整中だ。26日、東京・有明アリーナでWBC、WBO世界同級王者井上尚弥(30=大橋)との4団体王座統一戦を控え、母国フィリピンの北部ルソン島のバギオ市での約6週間にわたる高地キャンプに入っている。

同国スポーツ・トリビューン紙によると、タパレスは「井上がもっとも良かったのは(昨年6月のノニト・)ドネア戦の時だった。(7月のスティーブン・)フルトン戦では井上の最高の姿は見られなかった。彼はドネア戦で最高の状態だった。そして、その最高の状態が、12月26日に東京で対戦することになる井上だ」と最大限の警戒感を示した。

下馬評ではバンタム級に続き、2階級での4団体王座統一を狙う井上が勝つと予想されるオッズが多いが、タパレスは同じ2団体統一王者としての意地を言葉に込める。「彼は私と同じ。彼には手が2本あり、私にも手が2本ある。彼も私と同じように同じ空気を吸っているのだから」と強調した。

アウェーで臨む世界ベルト2本の初防衛戦が井上との統一戦となる。老舗ボクシング専門誌「ザ・リング」選定の階級を超越した最強ボクサーランキングとなるパウンド・フォー・パウンドで2位の井上と対峙(たいじ)することは大きな重圧がかかるに違いない。

しかし、タパレスは「緊張するのは人間にとって自然なことだが、それに対処する方法を学ばなければならない。恐怖を自分に有利に活用する方法を学ばなければならない。トレーニングで自分をさらに追い込んでいる」と手応え。クインシー・ハッチャー・フィットネスコーチによる筋力とコンディションニングの練習もジムワークと並行して続けている。

なお高地トレーニングを行っている場所は、10年以上前にかつて元世界6階級制覇王者マニー・パッキャオ(フィリピン)が利用していたジムだという。